大量の下剤を飲むのが辛いという方へ
検査前に大量の下剤を飲む必要がない大腸内視鏡検査が可能です。
胃内視鏡検査も大腸内視鏡検査も、検査機器と技術の向上によって検査自体の苦痛はほとんどなくなっていますが、そんな中で大腸内視鏡検査では、事前に最低でも1ℓ程度の下剤を飲むことが大きな負担として残っています。腸の中がきれいになっていないと精密で見落としのない検査ができないため、下剤服用はどうしても必要です。以前は2ℓ飲む必要があったものが、現在は1ℓになっているとはいえ、2時間程度で大量の水分を摂取しなければいけないのは苦行です。特に普段あまり水分をとらない方にとっては、余計に負担が大きくなっているのが現状です。
この、事前の大量下剤服用をなくし、患者様のご負担をより軽減できるのが「内視鏡的モビプレップ(下剤)注入法」です。当院では、この内視鏡的モビプレップ(下剤)注入法を導入して、患者様のご負担を軽減しています。
内視鏡的モビプレップ(下剤)注入法とは
胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に受ける場合に可能な方法です。胃内視鏡検査の間に、内視鏡を通じて必要な量の下剤を胃や十二指腸に注入する方法です。
スコープを挿入し、観察が終了したら、十二指腸で1000㎖を注入し、その後食道を観察して胃内視鏡検査を終了します。胃内視鏡検査の精度は注入をしない場合と変わりません。
胃内視鏡検査終了から20~30分すると排便がはじまります。個室をご用意しておりますので安心してお過ごしいただけます。2時間程度で洗腸が完了し、お腹も落ち着いてきます。その後、鎮静剤を使用した大腸内視鏡検査を行って、リカバリーベッドで1時間ほどお休みいただいたらご帰宅できます。下剤を飲まなくていいだけでなく、胃と大腸の内視鏡検査を1日ですませてしまえるため、お忙しい方にも向いています。なお、大腸内視鏡検査で発見された前がん病変のポリープは、この検査中でも切除する日帰り手術が可能です。
ご興味がある場合も、お気軽にお問い合わせください。